2階の寝室と子供室、水回り以外は珪藻土を塗ります。使用したのは、「けいそうしっくい」という壁材です。珪藻土とは単細胞植物性プランクトンである珪藻の死骸が海底に堆積し、化石化してできた泥土です。火に強く、古くから七輪の原料として使われていましたが、最近ではその超多孔質性能から、吸放質性に優れた左官材料として自然素材、健康素材ということで使われるようになりました。
施工はまず、プラスターボードの上に給水調整材の「カーボンフィラー」を塗ります。これにより給水をコントロールし、仕上げの乾燥、平滑性などを良くします。つぎに、ボードのジョイントの部分が目立たないようにつなぎ目にファイバーテープを貼っていきます。下地を以上のようにしっかりしてから珪藻土を塗ります。
今回、自然素材を手作業で塗っていくということで多少の塗りムラやスキなどは理解していましたし、それ以上に珪藻土の利点を重要視していましたので気にならなかったのですが、珪藻土そのものの乾燥スピードが速すぎることによる乾きムラが多少気になりました。これは大きい壁の方が小さい壁に比べて乾燥によるムラが出やすく、現場でも吹き抜けの壁にムラが出てしまいました。冬場は天候が悪く、気温も低いのでこのようなケースがあり、ムラが出た壁に関しては左官屋さんに条件のよい5月中旬にもう一度塗ってもらうことにしました。
和室は聚楽壁です。聚楽土は元来、京都の聚楽付近から出る灰褐色の粘土質を指しますが、最近では新聚楽、新京壁などと呼ばれる左官材もあります。
とても落ち着いた感じに仕上がりました。