茶室兼用の座敷です。天井に天然木化粧合板(突板合板)を目透かし張りで施工していきます。突板(つきいた)とは合板表面に木材を薄く矧いで練りつけたもので質感に優れています。イナゴ(羽重ね張り)にしようかとも思いましたが造付け照明との納まりを考えて目透かし(目地を取り透かして張る)にすることにしました。

上の写真は床の間の天井です。網代(あじろ)張り天井にしました。網代張りとはスギ柾・サワラヒノキなどの枌板(へぎいた)や竹などを斜めまたは縦横に組んだ網代を下地板に取り付けた天井です。ここでは矢羽根編みのものを使いました。網代張り天井は数寄屋建築、特に茶室の天井に好んで用いられますがここは茶室兼用の座敷になりますので使ってみました。
水屋の工事途中の写真です。これから竹簀子(すのこ)や壁仕上げ、建具、水栓などを取り付けていきます。
二階の吹き抜け部分の手摺りを取り付けていく作業です。最初は建材メーカーの手摺りを使用しようと思っていたのですが、和風の手摺りとなりますと、案外よいと思うものがありませんでした。ポイントとなる手摺りでしたからどうしてもここに似合ったものにしたいと思い、是非ともという気持ちで大工さんにお願いすることにしました。手摺りは敷居と笠木に柱の穴を手作業で掘っていかなければならず、このような大きな範囲では気の遠くなるような作業です。しかし大工さんの頑張りでしっかりとした美しい手摺りが出来上がりました。
手摺りの高さは110cmです。これは168cm位の人が下をのぞき込んでも重心が手摺りを乗り越えることがないという高さで建築基準法に準じた高さです。子柱は芯と芯の間で15cmにしました。子供が落ちる心配もないと思います。

なお、素材は化粧梁に合わせて米松です。旅館の欄干のような感じにしたかったので良かったです。

ピーラ(米松)の突板を寝室の天井に張りました。落ち着きがあって上品に仕上がりました。 内部収納です。これも大工さんと使い勝手をよく考えて造作で仕上げました。桐の板ですから調湿効果は抜群です。
玄関正面の面格子(スクリーン)を造っています。防犯と外観のイメージを考慮して取り付けることにしました。 大工工事はこれで終わりました。大工さん長い間お疲れさまでした。これからは内装工事に入っていきます。