右の写真は基礎工事と同時期に配管工事をしています。建物と隣地境界が狭い敷地ですので、先行してやっておかないと足場を外すまで配管工事ができなくなります。
住宅への給水は主に水道本管から給水管を分岐して引き込み、建物内の所用箇所へ直接給水します。給水、給湯配管に共通して望まれることは第一に漏水しないこと、第二に錆コブによる管閉塞がないことなどです。漏水の原因は(1)腐食(2)耐寒、耐熱、耐圧などの管の性能限界(3)地盤沈下などの外的作用(4)施工不備、(5)経年劣化(6)凍結などがあります。
特に腐食は漏水の最大原因とないます。腐食は金属管のみに起こることで銅やステンレスも例外ではありません。腐食の原因は水の介在による金属のイオン化、電気化学反応で進行します。そして温度上昇にともなって活性化するので給水より給湯の方が腐食しやすいといえます。
一方、腐食しない材料としては硬化塩化ビニール管、ポリエチレン管などのプラスチック系の非金属管となりますがこれらも疲労や熱による劣化、酸化劣化などの劣化があります。
給水配管は腐食の心配がないプラスチック系管が主となりますが、給湯配管では被覆断熱銅管が一般的です。高床式の日本住宅では床下隠蔽配管とし、床下の点検や管理をしやすくすることでこれらの配管材で十分と思われます。ただし、地盤沈下対策として管材に強度を持たせる場合などはプラスチック系以外となりますし、建築構造との兼ね合いで適材適所に使用することが必要です。
排水の流れをスムーズにするためには、(1)適切な配管口径(2)適切な下り勾配(3)配水管と一体と考えるべき通気管の確保などが重要です。(3)に関しては排水が急激に流れると管内気圧が変動し、排水の流れが悪くなるので通気管を確保する必要があるということです。住宅の配水管材としてはほとんど硬質塩化ビニール管が使われていますが厚肉のVP管と薄肉のVU管があります。VP管の方が約2倍外圧に強く、建物内に関してはVP管の使用が望ましく、将来に配管の敷設工事が容易である屋外部分はVU管でもよい場合があるかと思います。
また、配管工事においては後のメンテナンスを考え、なるべく土間コンクリートに埋設することは避け、点検口などを設けて漏水の発見と修繕がしやすいように 考えておかなければなりません。