4月25日
さあ、いよいよ棟上げです。朝はあいにく雨がぱらついたものの天気予報では晴れてくる予定です。この日の棟梁はじめ大工さんは朝7時前から作業を始めました。仕事を始める前にみんなで工事の安全を祈願して御神酒をやりました。朝は寒かったので体が温まりました。
上棟とは柱を立てて梁を渡し、棟を上げ野地板を葺くことを言います。昔は上棟は神事とされ、家族が家の四隅からかど餅という大きな餅を撒いて、それを近所の人たちが大勢集まって夢中で手を伸ばすというような光景も見られたようです。
柱には「家運隆盛」と書かれた紙が巻いてあります。これは化粧柱の養生と柱の向きを間違えないためです。漢字がさかさまだと逆柱ということになってしまいます。
10時の一服です。このころには雨もすっかり上がり、絶好の上棟日よりとなりました。
材木はレッカーで順番に運ばれて組み立てられていきます。レッカーの運転手さんもさすがに慣れたもので無駄のない動きで進行していきます。レッカーのない時代はこれを人間の手でやっていたわけですから棟上げの労力は想像を超えるものがあったのではないでしょうか。
柱と梁を仕口でつないでいきます。梁の上に大工さんが乗って掛矢で叩いてしっかりとはめこみます。
ここまでまずまずの進行で特に問題もなくちゃくちゃくと工事は進みました。今度は2階の柱を立てていきます。棟梁は忙しく指示を出していました。
ようやく棟が上がりました。最上部に取り付けられた丸太がそれです。ここまでくるとだんだん家らしくなってきました。夕方になってきましたので続きは明日となりました。ここまで計算通りに進み、事故もなく棟梁も胸をなで下ろしていたことでしょう。