ワンポイント家づくり
2004.10 

今年の夏は暑かったですね。9月に入っても30℃ある日も少なくありません。いったいどうなっているんでしょうか。「心頭を滅却すれば火も自ずから涼し」・・・・無心で物事に没頭すると、暑さ寒さを忘れるという意味です。昔、学校の先生も「暑いと思うから暑いのだ」と言っていました。似たような意味だと思いますが、私のような凡人にはこのように達観できるはずもなく、エアコン+扇風機で電気代を心配しつつ(これがいけないことなのですが)、早く涼しくならないかなと思っています。
 日本の気温はここ100年間で約1℃上がったそうです。あまりたいしたことがないように思いますが、地球がこれまでに経験したことのないほどの気温の上昇スピードなのだそうです。このペースでいくと今後100年では最大5.8℃気温が上がるそうです。地球温暖化現象などとよく言われますが、空気中にある二酸化炭素、メタン、フロンガスなどの気体が熱を捕まえて温室のように地球を暖めることが原因なのだそうです。地球温暖化の主原因である二酸化炭素ですがアメリカが最も多く排出し、日本は4番目に多いのが現状です。人間が森林を切り倒し、道路や町を作り、車に乗り明かりやテレビ、冷蔵庫など電気をたくさん使って生活するようになったため空気中の二酸化炭素が増えたのだそうです。このままでは今後どうなってしまうのか・・・・
 しかし一方で日本やヨーロッパなど世界の国々は地球温暖化の原因になる気体を減らしていく約束をしています。企業は風の力や太陽の光などを利用して二酸化炭素をほとんど使わずに電気を作ったり、電気やガソリンをたくさん使わないですむテレビや冷蔵庫、自動車などを作る努力をしています。各自治体は法律を作り、そういったものが広く使われるような仕組みを作っています。(エコキュートの補助金制度などもその一部だと思います)
 家づくりに関しましても努力次第で地球温暖化の抑止に貢献できるかもしれません。長持ちする家をつくることもその一つです。日本の住宅は大工さんの家で平均24〜25年、ハウスメーカーの家で平均15年で建て替えされるそうです。これでは無駄に森林伐採するので二酸化炭素の増加につながります。それを防ぐために強度のある構造材の選別、古さを感じないデザインの仕方などの工夫が必要です。また設計段階では「風通しのいい家」、夏場の激しい太陽光を遮るための工夫(ヒサシ等)、エネルギー消費の少ない家(高気密高断熱住宅等)なども考えていかなければいけないと思います。

2004.7
 
街中でふと目にとまるような素敵な家は、よく見ると門塀やアプローチなどの景観を上手にデザインし、建物との調和を意識してあります。家において外構、特にアプローチなどはいわば家の顔ですから建築計画においてなるべく早めに考えておきたいものです。

 私が以前読んだ建築関係の本の中に、欧米では新しくその地域に引っ越してきた住人に、前から地域に住んでいる住人がの外構を良くして欲しいと働きかけるのだと書かれていました。それはその地域すべての家が外構に気を遣うと、街並みが美化していき、地価が上がり、より安全で環境の良い街づくりにつながるからだということでした。そして庭づくりはもっぱらその家の主人がDIY(Do It Yourself)いわゆる日曜大工でされるということでした。

 家づくりにおいて建物に似合った美しい外構をつくることは意外と困難です。理由は施工業者が外構や造園の予算をあらかじめ資金計画でみていないことが多いからです。こうなってしまうと、外構といっても駐車場の土間打ちがいいとこで、ひどいところだと、隣地境界の土留めすらしていないこともあります。せめて50〜70万円でも予算を取ることができれば土間打ち以外にアプローチや坪庭程度は十分できると思うので非常に残念です。また違うケースでは建築業者は建物を建てるのだから、外構のことはお客さんが造園屋さんに直接頼んでくれというようなこともあります。そうなると今度は家と外構のデザインに一貫性がなく洋風の家に和風の庭みたいに不自然な形にもなってしまいます。

 美しい外構は住む人の心にゆとりを与えます。

 建築段階で建築業者と造園業者等と打ち合わせすることをお勧めします。そんなに大きな予算でなくてもプロはその範囲内で良いアイディアを出してくれます。また先にも述べましたがDIYで少しずつ庭をつくっていくというのも良いと思います。最近ではホームセンターへ行きますと石やレンガ、ウッドフェンス、花木など一通りそろいます。ひと工夫すれば予算をかけずとも、オリジナリティのある素敵な庭ができるかもしれません。

2004.5

最近新築やリフォームなど住宅に関するテレビ番組が増えてきました。それらは主に施主が既存住宅で不便だったり、困ったりしていたことを建築家のアイディアで劇的に解決するような内容が多いとおもいます。施主の希望を具現化する努力と才能に素直に感動します。

ところで私が思う家の建築におけるスタイルは3つあります。「建築家で建てる家」、「ハウスメーカーで建てる家」、「工務店で建てる家」です。一般的に建築家のプロデュースする家はこの中でカステムメイドに近く施主の希望の家を実現しやすい体制にあると思います。ただし「建築家の才能(人間性も含む)と努力次第」ということは言うまでもありません。

ハウスメーカーの家は施主にとって完成するとどんな家になるか想像しやすいし、ブランドによる安心感があると思います。もちろんメーカーによって工法も価格帯も大きく違いますから、営業社員とじっくり話し、信用できるメーカーかどうかは施主が慎重に判断する必要があります。

工務店の家に関してですが、地元の大工さんがどっしりと長持ちする家を建てるけどデザインが古くさいという感じがあると思います。施主にとって価格面でも、どのような家になるのかも非常に分かりにくいし不安になりやすい体制にあると思います。しかし最近の工務店の家はだんだんとハウスメーカーの家に近づいているような気がします。
例えばメーカー製のサイディング、クロスなどの内装材、既製品の家具や建具など・・・・建材メーカーの使用する割合が高ければ高いほどハウスメーカーに近いデザインになっていくのは当然だと思います。一方で施主にとってはどのような家になるかある程度は想像がつくと思います。良い悪いは別にして・・・・

しかし施主は工務店に対して「工務店さん。こんな家を建ててください。」という気持は必ずあると思います。それに対して私たち工務店は工務店だからこそ建てられる家を真剣に考えてそれを実行する必要があると思います。

2003/12

「いい家」ってなんだろうとよく考えます。
それは見た目が豪華な家でしょうか。予算が潤沢で高い値段のシステムキッチンやユニットバス、大理石の床に立派な家具がある家。たしかにお金をかければハイグレードな家になると思います。でも何か違うような気がするのです。(お金がかかってそうだけどあまりセンスの良くない家ってありますよね)

 それでは気密断熱が高くエネルギー消費が少ない、高性能の家が「いい家」でしょうか。月々の光熱費が安く、家計に優しいという意味では「いい家」といえるかもしれませんが、これも予算にだいぶ左右されることなのでお金をかければいい家になるということになってしまってあまりすっきりしません。

 さらに最近一般的よくにいわれる人体や環境に優しい住宅はどうでしょうか。調湿効果の高いムクの木材、和紙や珪藻土などの自然素材を優先的に使う家。これならば必ずしも予算に左右されるということでなく、業者さんの心がけでずいぶんいい家に近づくような気がします。

しかし、これもいい家とは少し違うような気がするのです。

 私の個人的な意見でいうならば(偏見もあります)、「いい家」とは「お金のかけ方の上手な家」だとおもいます。具体的には、アプローチや植え込みなどの外構、外壁や窓のデザインなどの外観、室内空間のデザイン、照明やファブリックスのセンス。限られた予算をうまくそれらに配分して、そこに何かしら施主や職人の工夫がある家です。このような家は建物の大小やグレードを問わず、できれば家の中を見てみたいと思います。

 私が思う「いい家」とはこのような家です。

2003/5

我が社にはパソコンが6台あります。そのうち4台は無線LANでつながっていてそれぞれのパソコンからインターネットに接続できます。建材、設備、塗材、内装材、左官材など知りたい情報は検索すれば大抵のことは調べることができますので非常に便利です。

 これから家を建てようと考えている人も情報取得に役立ちますし、中には一般の施主の方が家づくりの成功談や失敗談を個人のホームページで紹介しているものもあります。

 家づくりの配線工事の計画の中でインターネットをどのようにするかについて施主と打ち合わせしておかなければなりません。ケーブルTV、ADSL、光ケーブルetc。また家庭内LANに関しては木造住宅ならば無線LANがおすすめです。LANケーブルの差込の場所に左右されず、家中どこでもインターネットに接続できますし、最近では無線でも高速の製品もでています。数年前までは全く主流でなかったインターネットですがいまや家の計画では必須の条項です。これからも次々と新しいものが出てくるでしょうし、当然造り手である我々も勉強が必要だと思います。

2002/12

今年の秋は本当に寒かったですね。10月下旬の気温が昨年よりも10℃くらい低かったそうです。11月にはいっても雨続きで現場の工事が進まなくて困っています。雨が降ると、土工事や基礎工事はできませんし、棟上後の現場の工事では大工さんが雨具を着て作業しなければならず、仕事がはかどりません。愚痴っぽくなって、申し訳ありません。
 しかしこれから本格的な冬に入ると、もっと寒くなります。皆さんはどのような暖房をされていますか?最近、私の現場でも床暖房や蓄熱暖房、FF式ヒーター等の導入が増えています。これからは石油ファンヒーターなどとは違い、室内の空気を汚さないので、体によいと言えます。
 私は先日、家電屋さんでオイルヒーターを買いました。石油ファンヒーターだと小さい子供たちがいますので危険かと思い、買い替えをしました。これがなかなか良くて、火を使わないので安心ですし、15分刻みにONとOFFの設定ができ、室内の空気を汚しません。問題点は、立ち上がるまで約40分と遅く、また消費電力が大きいことでしょうか(強 1500W、中 900W、弱 600W)。ただ、暖かさの感じが学生のころの教室にあったスチームのような柔らかい感じに似ていて、個人的には気に入っています。
 ところで、皆様は暖房器を部屋のどの場所に設置されていますか?
石油ファンヒーターなど暖房器はなるべく、窓の下あたりに設置しましょう。室内の空気は窓ガラスの近くで冷やされ、下方に下りてきます(コールドドラフトといいます)。そこを、暖房機器で暖めると冷気が室内を巡ることはなく、効率が良くなります。同じ理由でカーテンを下まで長く厚めのもので、障子なども閉めたほうが断熱が良くなり、部屋が暖かくなりやすいです。

 皆様も暖かくして、風邪などひかないように。気をつけてください。

2002/8

ジメジメした梅雨は終わり、夏本番の季節がやってきました。暑さをしのぐ為、エアコンの使用は多くなると思いますが、高気密・高断熱住宅であれば、電気代も大幅に節約することが出来ます。現在も一般的な住宅のほとんどがグラスウールによる内断熱工法を使用していると思います。もちろん、グラスウールの高断熱住宅も一昔前の断熱のない住宅に比べれば、快適な生活を送れると思いますが、長期使用の際の壁内の結露の問題が懸念されます。
 私は前回、旭化成の「ネオマフォーム」を使用した外断熱による高気密・高断熱住宅を計画しましたが、冬・夏ともに断熱の高さによる快適さの体感とエネルギーの消費の少なさに驚きました・・・しかし、内断熱と外断熱、それぞれの工法には一長一短があり、構造体の材質や建築の工法により優劣を単純に断定できないと思います。それは、コストパフォーマンスの問題であったり、(フランチャイズの高気密住宅は高すぎると個人的に思っています)、人体、又は構造体に与える長期的な影響であったりしますが、いずれにしても今後改善されていくものと思います。
 一方で風通しを十分に考慮した間取り、窓の配置(風通しが良ければ、エアコンをかける頻度も下がります)、それから南面や西面のひさしの取り付けなど(夏の太陽高度をひさしが遮ります)も非常に有効な断熱計画であると思います。

2002/5

「白アリについて」

 日に日に暖かさが増し、私ども人間にとっても過ごしやすい季節になってきました。一方で家を食べる害虫、白アリも活発に働き始める時期であります。今回は白アリについてお話ししたいと思います。
 住まいの中で白アリの被害を受けやすいのは、浴室、キッチン、洗面所、トイレなど比較的日当たりが悪く、湿気の多い、しかも割合に暖かい場所です。白アリの被害は木口から入って芯材部分だけを食べ、日光や外敵を避けるために、外側を薄く残しておくので内部が完全に空洞になるまで気づがないこともあります。被害が大きくなると、床が抜けたり、家が倒壊する原因になることもあります。
 白アリの早期発見方法として
 「羽アリを見かける」:白アリは4月から5月頃にかけて分家のためにその一部が羽アリとなり巣から出て行くことがあります。これは巣の中の白アリ が1〜3万匹以上になったときに見られる現象で、巣全体の5%程度が羽アリになるといわれています。 北陸に生息するヤマトシロアリの羽アリは蒸し暑い日に出現します。
 「柱や土台を叩くと空ろな音がする」:白アリは光や風を嫌う性質があるため、柱の表面を残し、木の内部を食べていきます。一見わかりにくいのですが、食害が進行すると内部に空洞ができるため、叩くと空ろな音がします。また、木目に沿って小さな穴や砂の粒を点々と付けて移動するため、よく見てみると被害が判る場合もあります。
 「床・畳がブカブカする 」:畳の場合、その下に砂の道みたいなものがあるかどうかで判断できます。もし、白アリが発生しましたら、すぐに駆除処理が必要です。白アリ防除剤の注入、吹き付けや床下の土壌処理、水回りの薬剤処理などです。
 これらは白アリが発生してしまった場合のことで、それ以前に白アリが発生しにくい状態をつくっておくことが一番の防衛策といえると思います。例えば、ヒバ、ヒノキなど白アリが嫌う成分を含む木材を使用する、)床下空気の流れを妨げるものを片づける(場合によっては強制床下換気をする)など。また、軒下に家具や廃材を放置しない、落ち葉などの掃除をこまめにすることなども効果があります。
 白アリの被害はガンと同じく早期発見が肝心です。より良い家庭環境を守るためにも日頃からの心がけが必要です。

2002/4

「坪単価」・・・建築業、特に住宅建築でよく使われる言葉です。今回は私の考える「坪単価」についてお話ししたいと思います。「坪単価」は家を建てようと思う人が、その会社のグレードを知る上でとても便利なものだと思います。業者を選定する場合の比較のポイントにもなると思います。
 しかし、注意しなければならないのは、「坪単価」の算出方法が建設業者によって違うということです。
建築費用を延べ床面積で割算するやり方もあれば施工面積(延べ床面積+ポーチ、吹き抜などを含む)で割算するやり方もあります。また、一般的にその会社の「坪単価」というのは標準品(間取り・設備品などの仕様が大まかに決められたもの)を坪数で割算した場合が多く、オプションは含まれません。住宅においてのオプションというのが、紛らわしく、施主の嗜好によって仕様のグレードがアップするということとでも言いますか、思ったより高くなったという場合、ここに起因することが多いと思います。
私が思う「坪単価」とは、建物に対して最終的に施主が支払う金額を坪数で割ったものだと思います。
家造りにおいて、予算内で建てるということは大事なことで、そこそこ希望通りに家が仕上がったとしても追加として支払う金額が多いと満足度も下がってしまいます(もちろん施主の納得しての追加工事は違うと思いますが)。例えば、予算が2000万円として、これ以内の金額でどの程度提案をできるのか、即ち、施主の希望を取り入れた住宅ができるかと言うことが重要な点ではないでしょうか。つまり、「坪単価」はいくらか、と言うよりも、総額これくらいでと言う考え方のほうが、施主の満足度が高いものになると思います。

2001/12

建築にあたって、柱や板をお施主さんが選ぶことはまずないと思います。設計士や工務店に任せることが多いと思いますが、木造の家において部材を選ぶことは非常に重要で適材適所の材料を選ぶことが長持ちする家づくりに直結します。木にはそれぞれ性質があり、用途によって使い分けます。
 例えば、私は土台や構造柱は木曾ヒノキの芯持ち材を必ず使用します。特に土台は建物全体を背負うものですから、材質が特に大事で腐らないこと、減らないことが絶対条件です。ヒノキの芯持ち材の赤身に防蟻処理をすれば、これに勝るものはありません。構造柱も全ての柱を4寸角以上のものを使います。柱が細いと、胴振れし、強度がないからゆがみがでてきて壁が割れたりします。
 もちろん木曾ヒノキを使用することは、一般的には価格が高くなると思います。しかし、私は木材業を営むものとして、社長とヒノキを現地へ買い付けに行きます。そうすることによって思いのほか安く仕入れることができます。そして適材適所の考え方からすればどうしても譲れない点でもあります。自分自身で選んできた材木を建築現場で確認することによって建物に対する思い入れが違ってきます。
 また、ヒノキがいいからといってどこもかしこもヒノキを使えばいいといった訳でもありません。梁に関していえば、腰が強い太めの米マツを使います。屋根を支える小屋梁は日本マツの芯持ち丸太がもっとも強いと思います。内部に関していえば、かまちなど出入りが多く摩耗が激しい箇所には、ケヤキなどの堅木、敷居には障子の開閉によって減らないこと、滑りがよいことを考えてサクラなどの程良く脂のあるもの、水回りの敷居には水気を吸うと腐ってしまうのでヒノキの板目材がよいと思います。まだまだたくさんありますが・・・。
 これらはそれぞれ小さいことですが、気のまわしよう一つで長持ちする家か、そうでない家かの差が出てきます。工事をする側は心してかかるべき点であると思います。

2001/8

今回は換気についてお話ししたいと思います。換気の目的は、室内の汚れた空気を室外に排出し、新鮮な空気を室内に取り入れることや、室内の高温な空気を排出し、外気を導入することによる冷却効果、湿気の排出による防露・防カビ効果などです。
 昔の家は、自然の摂理を生かした「自然式」が主でした。これは、四季の風向きに応じた「風の通り道」を積極的に活用することと、温度差による上昇気流の利用でした。しかし、近年、建物の機密性が高くなり「機械式」に頼ることが多くなってきました。
 換気扇を導入するときの注意点は、取り付けの位置や、機能はもちろんですが、給気口の確保も重要です。例えば、トイレ・浴室などでは給気しなければ内部は次第に負圧になっていき、ドアの開閉が重くなり耳障りな風切り音など生じたりもします。また、いくら換気扇が運転されていても、排気が正常になされないためいつまでも臭気が抜けず、排水口から下水臭気が給気されることがあります。これらを防ぐには、換気扇を回すときは少し窓を開けることや、ドアにガラリ、もしくはアンダーカットを施すことで回避することが出来ます。
 換気を積極的に行うことにより、湿気や空気のよどみもなくなり浴室などの天井や壁などの傷みも少なくなりますので、結果的に建物の寿命も長くなります。

2001/7

今年の夏は暑いですね。昼間だけでなく朝も夜中も暑いです。我が家もクーラーつけっぱなしですがこれがあまりの暑さに効きが良くありません。今月の電気代がこわいです。
皆さんご存じだと思いますが、クーラーをかけてそれと同時に扇風機をつけると冷房の効きが全然違います。クーラー自体は体にあまり良くないので、エアコンと扇風機をうまく併用していくことが大事かもしれません。
我が家のリビングは西側に1ヶ所だけ窓があります。北陸の気候では冬の日照も貴重なので西陽を承知で西に窓をつけたのですがさすがに今年の夏は西陽がきつく暑いので、展示場に使ったネオマフォーム(3×6)を1枚もらってきて西の窓に貼り付けました。これが予想以上に断熱効果が高く西陽の熱を見事に遮断します。我が家は断熱はグラスウール(壁50mm、天井100mm)なのですが、この断熱材が当時あれば迷わずこれを使ったと思います。ちょっと高くつきますが、今後支払う電気代のことを考えますと必ずしも高いとは言えないかもしれません。
私は以前からフランチャイズの高気密・高断熱住宅を工務店レベルでもっと安価に出来ないものかと考えてきました。今、展示場でやっているものは他の気密住宅より遥かに安くできていると思います。
興味のある方はお尋ねください。
断熱材だけでなく建材、設備品などは新しいものが次々出てきます。「新しい=より良い」ということはないですが、良いと思うものは積極的にご紹介したいと思います。

2001/4

木はなぜ良いのでしょうか? 

今回は唐突に木の良いところをお話ししたいと思います。

山の中に入り森林浴をして樹のかもし出す芳醇な香り、葉の緑、谷川のせせらぎなどを五感で感じますと皆人間の心を和ましてくれます。そんな山の中で育った木材で家を建てることこそ健康に一番良いことだと考えます。木は鉄のもの他に比べて熱伝導率が低いため熱効率が大変良いのです。冷暖房を切ってもすぐに暑くなったり寒くなったりなりにくいし、窓辺に太陽光線が当たるとベニヤ類、紙、布などの類は3年もすれば色変わりもします。が、木の場合とても遅いのです。木は炭化すると炭焼きでも焚火の後の殻消し炭でも同様ですが、カビや細菌の防御、消毒剤として昔から使われています。水道の普及していないときには瓶の中に炭と砂を底に敷き、その中に川の水を入れその中を通して使っていたものです。
火災を心配する人もいますが、木造は毒ガスが出ないし火の回りも遅くて安全です。田舎では壁の上に焼板を張ってある所もありますが、それは腐らないためと同時に火災予防のためなのです。焼版は炭があるために火がなかなかつかないのです。また、横になった木にはなかなか燃えないし、火はあまり横走りしないのです。軒先でも大きい垂木を使っていると防火壁の役目をしてなかなか燃え移らないので、良い家は滅多に全焼するものではありません。
最近では、コミュニティーハウスや学校、老人ホームなどでも木質系の建物が増えてきています。それは感じが柔らかく、安らぎがあるからではないでしょうか。

2001/3

ようやく暖かくなって参りました。と、同時に花粉が飛び交う季節になりました。私は重度の花粉症で毎年悩まされております。花粉症は、去年何ともなくとも今年急になるというような病気だそうですから、お気をつけください。 
さて、住宅金融公庫の基準金利がまた0.05%下がって、2.55%になりました。一時期、金利も上昇傾向にありましたが、このまま3%ぐらいになるのかと思いきや、公定歩合の引き下げでまた下がりの傾向にあります。現在、住宅資金の残高を見る限り、その構成化は、公的資金が47%を占めています。年々その増加が目立っているのは、低利で長期という面では魅力がある存在だからといえるでしょう。また、住公、年金、財形などの公的資金以外にも最近では、様々な民間金融機関の住宅ローンもたくさんでてきました。これらは、固定金利であったり、変動であったり、またはそれらをミックスさせたものであったりします。いずれにしてもご自分のライフサイクルにあった方法が無理のない住宅取得につながります。

2001/1

最近は高気密・高断熱=よい住宅という概念がテレビや雑誌を通じてよく報じられているかと思います。では、本当にそうなのか?私の意見は『よい住宅といえる』です。 みなさんの中にはしょせん家など何でも同じと思われている方もいらっしゃるかと思いますが、実際高気密・高断熱住宅に住み始めた方は夏は涼しく、冬は暖かくおまけに家の中は静かで熟睡できる空間に満足している人が非常に多いようです。ただし、注意しなければならないことは、高気密にすれば昔の家のようにどこからでも風が流れるようなことはないわけですから、人工的に空気の入れ換えが必要です。そうしないと汚れた空気の中で生活することになります。それと、高気密・高断熱と一言でいっても、どの程度までしなければならないのかということです。北陸地方は北海道など気候が激しくないので、そこまでの断熱は必要ないと思いますし、無駄なコストアップにもつながります。また、断熱材、気密工法にも様々な種類があります。その中から一番地域に適していて、コスト的に施主様の負担の少ない工夫を提案していければと思います。

2000/10

住宅の建設中、施主様と打ち合わせを重ねる中でふと思うことがあります。それはお客様は十人十色、住まいについて何を求めているかはそれぞれ違うということです。例えば、Aさんは「高気密、高断熱で省エネの家を」、Bさんは「家族のためにエコ住宅を考えたい」、Cさんは「間取りについて使い勝手の良さを追求したい」などなど。ならばすべてを完璧に満たす住宅を建てればいい、と言われそうですが、僕はお客様の資金計画を考える立場であると考えます。言い換えれば、財布を預かるわけですからいくらでもお金がかかってもいいという訳にはいかないし、予算内でお客様が住みたい家を建てたいと思っています。何より大切なのは、お客様の話をじっくり聞き、どんな家の住みたいと思っているのかを理解する事です。そして、何を一番やりたいのかと優先順位を付けてそれを達成できるように提案していくことだと思います。