ヒバ 針葉樹 ヒノキ科

北海道南部から四国、九州にかけて分布。
天然林は青森ヒバが有名。造林産地は能登など一部。
ヒノキアスナロ、アテ、アスナロの総称。常緑高木で、樹高は20〜30m。鱗状の葉の形がヒノキに似ているが、大型なので見分けやすい。灰褐色の樹皮が、薄く長く剥がれ落ちる。花期は5月。
輪人材のベイヒバとは別種。

Thujopsis dolabrata
多湿な気候に負けない、シロアリに強い木

湿気に強く、耐蝕性はヒノキ以上
 ヒバといえば、天然林の青森ヒバが有名ですが、これは北海道から東北地方に見られるヒノキアスナロという日本特産の樹種に当たり、能登地方で植林されているアテと同種です。そしてもうひとつヒバと称されるのが、本州から九州にかけて見られるアスナロで、建築材に使用されるのはヒノキアスナロの方。東京方面で手に入るのは青森ヒバが多く、関西では能登ヒバ(能登アテ)が多いようです。
 ヒバの特長は、第一に虫や木材腐朽菌に強いこと。昔から「ヒバ普請の家には蚊が3年は寄り付かない」といわれ、特に白蟻に対する強さは他の樹種には見られないほどです。これは防蟻に有効な成分を含んでいるためで、ヒバは殺菌性のあるヒノキチオールの含有量が多いのです。腐りにくく、耐水性があって湿気にも強い、強度もヒノキと同等という特性を活かして、土台や柱、軒廻り、浴室、濡縁、ベランダなどに用いられます。また、特有の強い香りがあります。

 ヒバの価格はヒノキとほぼ同額です。能登ヒバのうち、クサアテと呼ばれる素直な材は柱やフローリングに、樹液を含む重いカナアテは土台に利用されます。ねじれや収縮については人工乾燥によって克服。都市部に向けた製品づくりを行なっています。