◆地球と人間がつくる軟弱地盤
ここまで住宅地盤として不適当な軟弱地盤を見てきましたが、地球が造り出した軟弱層から、人工的につくってしまった軟弱地盤までいろいろあります。ここでもう一度、軟弱地盤の可能性の高いものを整理し、分類してみましょう。
1.沖積平野
河口付近に広がる低平地で、河川が運んできた砂や泥が堆積してできた地層です。沖積層には砂層と粘土層がありますが、砂層が主な地盤では地震の際に液状化などの発生をともない、ゆっくりとよく揺れます。厚い軟弱粘土層に盛土をすると、建物と盛土荷重によって圧密沈下や不同沈下を起こす可能性があります。
2.谷地
丘陵や台地などの高台が水路や河川によって浸食され帯状の細長い低地が形成されると、上流や高台から微細な泥土が運ばれてきて堆積し、厚い軟弱層が形成されます。
3.丘陵地の造成地
丘陵地は第4紀の洪積台地と呼ばれるものが主です。地盤は硬く住宅地としては適しているといえますが、斜面を削って段切り造成し、宅地化することが近年目立って増えています。そのため切土、盛土が混在するバランスの悪い地盤が人工的に造成されるようになりました。
4.海浜の埋立地
埋め立が行われる海面下は軟弱な粘土層が堆積していることが多く、そのためビルなどでは硬い地盤まで杭が打たれ、しっかりと基礎が造られていますが、沈下や液状化といった現象が見られることもあります。関東では大きな地震を経験していないので未知の部分が少なからずある地盤です。
以上が地形で大きく分類した軟弱地盤ですが、より細かく分類することもできます。
