不同沈下は恐ろしい

いろいろある沈下要因

 地盤の沈下にはいろいろな原因があります。

1.擁壁の崩壊で土砂が流れ、地盤が沈下

2.土中に埋まっているガラ(廃材)などの隙間に雨水と一

緒に土が吸い込まれて起こる沈下

3.腐食物を地中に埋設し、数年後に空洞ができ表土が陥

没する

4.地下水を大量にくみ上げることで地盤が沈下

5.住宅の重さで土中の水分が逃げ出して起こる圧密沈下

 この中で、とくに多いのが5の圧密沈下です。 圧密現象が発生すると、地盤が沈下していくわけですから、建物も同時に沈下します。しかし、問題はその沈下の仕方にあります。

不同沈下で家が壊れる理由

 もしも建物がまっすぐに沈下したとしたら、被害はさほど大きくはないと考えられます。まっすぐというのは基礎下の地盤全体が平行に少しずつ沈下するということです。この場合、建物自体は被害を受けることは少ないはずです。どこかに特別強い荷重がかかることもないので、ゆがみや崩壊は起きないのです。
 ところが、沈下が平行でないとき(実際はこちらのほうが非常に多い)、つまり四角い建物であれば、どこか一辺の沈下が早いと、建物は傾いてしまいます。こうした同一でない沈下を不同沈下と呼びます。要するに不同沈下は沈下が土地の一部で生じたり、沈下速度が場所によって異なったりすると起こる現象です。
 傾いて沈下するのと、まっすぐに沈下するのとでは、非常に大きな違いがあります。家が傾いてしまうと、部分的に荷重が加わり、まず骨組みにあたる構造材にゆがみが生じます。もともと直交していた部材同士が斜めに変形していけば、その構造材につながる壁や床までゆがみが伝播してしまうのです。