◆海水面が移動してできた海岸低地
現在から180万年前までを第四紀と呼んでいます。180万年前というのは人類が出現した頃であり、地球46億年の歴史の中では最も新しい期間です。この第四紀には氷河期が何度も繰り返し訪れ、激しい地殻変動も発生しています。その結果として現在の地形が形成されており、現在は氷河期と氷河期の間の時期である間氷期にあたります。
さて、地層にはいろいろな層があります。砂の層や粘土の層などで、その層の形成には地球(あるいは地域)の気候というものが大きくかかわっています。
氷河期の気候は、たとえば現在より平均温度が10度ほど低く、海水面が現在より100〜150メートル低くなりました。気温が低く、蒸発した水が雪になって降っても溶けずに残り、氷となってしまうので海に水が循環しなくなるのです。一方、間氷期には海面が上昇し、最後の氷河期が終わる時期(1万〜6000年前)には、現在よりも海面が上昇していて、世界中で低地が水没していました。日本でも、たとえば埼玉県にも川越や栗橋といった内陸部にまで達する深い入江が形成されていました。やがて3000年前頃から海水面が下がりはじめ、海水が引いていったあとに低湿地帯ができ、そこで稲作などを行うようになりました。
この1万年前以内に山から運ばれてきた土が、海岸沿いの低地層をつくっています。この層を沖積層といい、現在では都市が形成され、経済の活発な地域にもなっています。東京、名古屋、大阪といった大都市はまさに沖積層の上にできた都市なのです。
1万年といえば地球の歴史から見ればとても若く、地盤として固まっていない軟弱な層だとされています。これに対し、1万〜100万年前にできた洪積層という層は、山に近い丘陵地や台地に広く分布し、硬い層となっています。
