土の湿度・強度について

含水量の多い土

 一般的に土のしめり具合を表すのに含水量が使われています。土の隙間に含まれている水分の量のことで、含水量が多いと軟弱な土質となります。
 含水量の変化は雨や雪などの降水量と地表からの蒸発量に左右され、地下水位にも影響を与えるようになります。
 含水量は地盤として見ると少ないほうが良いわけですが、ある面では水分が多いことで非常に有効な場合もあります。たとえば、農作物の貯蔵用として昔から利用されてきた地下室は、土中の水分が多いので地上の温度に左右されないというメリットを生かし、サツマイモなどを貯蔵することができました。3〜5メートルも掘った貯蔵穴では、長期に大量の貯蔵を可能にしたといいます。さらに、霜害の対策には、田畑に設けた水路に水を引いて、地温の低下を防いだりもしています。
 もちろん、住宅を前提にした土地では水分は警戒すべき相手であることは間違いありません。そのため、土を硬くして雨などが浸透しにくい地盤を造る工夫がされてきました。

締固めで土を強固にする

 その最もポピュラーな方法が締固めというものです。締固めとは、土の中の空気を押し出して土中の隙間を小さくさせ、土の粒子間を密にすることで地盤を硬くする方法です。ただ、このとき土中の水分が多ければ隙間も残り、密度はそれほど高くならないのです。適度な含水量であるとき締固めを行うと、土の塊の強さも最大となり、雨が降っても安定した状態を保つ地盤が形成できるようになります。
 造成して家を建てる際、盛上を十分に締固めしてから建築を行うのですが、この締固めが悪いと雨などが染み込んで地盤が緩み、ひどい場合には建物が傾いてしまうことになるのです。