地盤と土地はどう違う

地盤は建物とセットで呼ばれる

 地盤とは建物がのった土地のことをいい、農地や山林などは地盤とは呼びません。ですから、沼や湿原など建物の重さに耐えられるだけの力(地耐力)のないところであっても建物がのらなければ軟らかな地面というだけで、悪い地盤などとはいいません。その場所に家が建てられるとき、初めて地盤という言葉が使え、軟弱地盤と表現されるようになります。
 つまり、建物を建てる場合においてのみ、問題が起きるような軟弱層が含まれているかどうかが問われるのです。地盤はつねに建物とセットで呼ばれる言葉だと言えるのです。
 ちなみに、地面はそのまま何も利用されなければ、ただの地面ですが、売買される資産となれば不動産(土地)といい、農作物を栽培するのであれば土壌と呼ばれるのです。

地盤は家を支える構造材

 建物は地盤によって支えられ、地盤はその建物の構造材の一部だという考え方が、地盤を知る上では重要となります。基礎という部材は建物の荷重を受けて下に分散させますが、さらにその基礎の荷重を下に分散させるのが、何を隠そう地盤なのです。地盤の耐力が弱ければ、上からの荷重に耐えきれず、沈下してしまいます。
 いうなれば、地盤は建物すべての重みを背負った最も重要な構造材ということになります。
 しかし、地盤は建物の底にあって、部品化されているものでもないので、それが部材だとは思われにくいのです。最初からそこにある地盤は、どう見ても問題なんてありそうに思えないでしょう(土の中にある問題は当然見えない)。大方の人があらためて調査などすることもないだろう、という結論を出してしまうのです。
 地盤は土地でも、地面でもなく、家を支える大切な部材だということを認識しておきましょう。