◆大規模造成地に混在する良い地盤と悪い地盤
大規模造成地とは、山や丘を切り開き、そこにたくさんの住宅を建てて販売するような地域ということになります。大規模な建売住宅では、数百もの住宅が立ち並び、過去の山林の面影はまったくなくなってしまいます。ニユータウンなどと呼ばれる地域は大抵、造成地という場合が多いようです。
山が削られ、盛土が施されて平坦化されることで、住宅が建てやすくなります。当然のことですが、窪地や谷は大量の土で埋めつくされ風景は一変します。すると、どこまでが元の土地(地山)で、どこまでが谷だったか見当をつけるのが難しくなってしまい、地盤の良し悪しを決める情報が閉ざされることになります。一見すると、非常にきれいに造成されて、どこにも問題がないように見えますが、中には土に混入してはいけないような物が入っていることもあるのです。
秋田県木造住宅の例で見ると、大規模造成地の中には水田も混在していたようで、もともと水田だったと気づいていれば、地盤は大丈夫かと相手に問い質すこともできたのではないでしょうか。大規模造成地の問題点は、住宅地盤として広い面積を確保できる土地がもうほとんどないということ。そんなに大きな土地は、手付かずの水田や山林斜面以外にもう残っていないのです。そこに問題が潜んでいるのです。開発業者は経営を続けるためには、どんどん土地を開拓していかねばならないから、少々、悪い土地でも造成して宅地化します。
地盤工事がきちんと行われていれば問題はありませんが、そうでなければ水田などの水分の残っている場所では、数カ月もたてば地盤が沈下することも大いに考えられます。盛土の締固めが不十分だったり、瓦礫が入っていたりしても、やはり地盤が沈下し家が傾いてくることがあり得るのです。もし大規模な造成地で家を建てることになったら、地盤調査をしっかりとした上で、建物を購入するなり、建てるなりする必要があります。
